【2014年12月26日】お餅つき

春から子ども達ががんばって自分たちで育てたお米(餅米)や大豆をいよいよ食べることになりました。

まずは子供達と一緒に一年の活動を振り返りました。
「最初に何をしたか覚えている?」

「田植えー!」

01 田植え

5月の田植えでは初めての田んぼに恐る恐る裸足ではいっていたのものつかの間、すぐに泥んこ遊びに夢中になっていた姿が印象的でした。

それから7月の生き物観察&草取りでは、汗だくになりながら、稲の間をかきわけて、一生懸命、草取りをしました。

02 草取り1

9月は待ちに待った稲刈り。大きく育った稲を刈って、縛って、干して・・・とたくましく作業しました。

03 稲刈り

そしていよいよ収穫した餅米を、お餅にして食べます。
子供達もこれまでお餅つきの経験はありますが、自分たちで育てたお米での餅つきは初めてです。小さい子も、大きな子も、ひとりひとりが思いを込めて、ぺったん、ぺったんと頑張ってつきました。

04 餅つき1

04 餅つき2

04 餅つき3

お餅がつけたら、次はお餅を丸める作業に。
ここでは女の子たちが活躍してくれました。

05 丸める1

05 丸める2

06 個性的な餅

普段、広場での泥団子づくりに慣れているせいか、みんなお餅の柔らかさに驚きながらも、一生懸命丸めてくれて、個性豊かな形のお餅がたくさんできあがりました。

さて、お餅つきと並行して、もうひとつ大事な作業があります。
それは6月にみんなで種まきした大豆を使った「きな粉」づくりです。

きな粉は食べたことあるけれど、一体何からできているの??どうやって作るの?と疑問だらけの子供達に、カフェミレットの隅岡さんが丁寧に説明してくださいました。

まずは収穫した大豆を鞘から取り出します。

07 大豆ばらし1

07 大豆ばらし2

07 大豆ばらし3

夏場に鞘が緑のときに茹でて食べれば「枝豆」、そのまま枝が枯れるまで熟成させて冬まで放置しておけば「大豆」になります。

次に取り出した大豆を土鍋で煎ります。

08 大豆煎り

ちょっと焦げがついて香ばしい匂いがすれば完成です。

最後に、石臼で挽いて粉にします。これが「きな粉」です。
石臼を回す作業は、子供達にも大人気。

09 きな粉づくり

ゴリゴリという音とともに、きれいな色のきな粉がすきまから溢れでてきます。
挽きたてのきな粉は香ばしい上に、自分たちで育てた大豆だから味は絶品でした。

準備ができたところで、みんなで手をあわせて「いただきます!」。
1年を通して最初から育ててきただけに、「いただきます」の重みがいつもと違うような気がしました。

10 食べる2

10 食べる3

つきたてのお餅と挽きたてのきな粉。
さらにはすべて自家製の黒蜜やピーナッツバター、大根おろしなど、なんとも贅沢な食材に子供達も大喜び。小さな子供でも、ひとり5個も6個もお餅をおいしそうにパクパクたべて、きっとお餅も喜んでいるだろうと思います。

お餅を食べてほっと一息ついたところで、暖炉の前に集まって、小林さんによる絵本の読み語り会がはじまりました。

11 読み聞かせ

熱心に話を聞く子供達を見ながら、周囲の大人たちも癒された時間でした。

今回、農から食まで一連の流れを体験して、「食べる」という当たり前の行為の裏側には、実はとてもたくさんの奇跡のようなストーリーがあることに、子供達が気づいてくれたなら本当に嬉しいことです。
「いただきます・ありがとう」と自然に言える子供たちが増えることをこれからも応援して行きたいと思います。

この「お餅つき」の様子は動画でもご覧いただけます。


2014-12-26 | Posted in 活動レポート, 育む