【2014年11月2日】半農半Xを実践するコトニワ農園中西さんを訪問

京丹後市で農的暮らしをされているコトニワ農園の中西さんを訪問しました。
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中西さんは元々はIT関係のサラリーマンでしたが、退職され、2011年に京丹後市に移住され、昨年、空き家を購入。
家の前に畑を借りて、夫婦で農的な暮らしを実践されています。

コトニワ農園は、山間の非常に静かな場所で、まずその非日常的な雰囲気に参加者からは「いい場所だな〜」と何度も声が聞こえてきました。

中西さんには、まずは畑を案内していただきました。

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畑は自給用ということもあって、自然農で育てた野菜が、自由に育っている感じで、生産農家とはまた違った側面を見せる畑に愛おしさを感じました。

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特に驚いたのが、雑草の種類の多さです。 通常、畑は、単一の作物を育てることが多いので、土壌成分もある程度偏るため、雑草の種類も偏るのですが、コトニワ農園では、様々な種類の野菜を自由に育てているせいか、いろんな種類の雑草がところせましと生えていました。
それだけ土が豊かなんだと感じました。

畑を見た後は、すぐ横にあるご自宅へおじゃまし、薪ストーブを囲みながら、ご自身の背景やなぜこの暮らしに至ったかなど、お話を聞かせていただきました。

田舎暮らしでなかなか見つからない家については、知り合い経由でたまたま格安で紹介してもらい、本当は買うつもりはなかったけど、買ってしまったとのこと。そこから自分たちで少しずつリフォームを重ね、自分たちの理想の家を造っていく過程もまた楽しみのひとつだということでした。

また冬場の生活に欠かせない薪の確保、獣害の話など、農的暮らしならではの苦労話も聞けたり、またチェンソーや狩猟免許など身につけておくべきスキルなどもご紹介いただきました。

最後に、奥様が畑で育てたハーブを使って自然石けんを作成されて販売されている様子をお聞かせいただきました。
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自然の中に暮らしながら、そこから得られるもので、仕事も手作りしているというお話に、特に女性の参加者は共感していました。

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何でも揃っている都会暮らしに比べれば不便なのかもしれませんが、畑も仕事もひとつひとつが手作りの生活は、都会では味わえない充実感を与えてくれるんだなということが、中西さんの人柄からひしひしと伝わってきました。

今回、中西さんを訪問して、半農半X(半分は自給用に農業を行い、半分は自分の好きなことを仕事にして生計を立てる生き方)という言葉は聞くけれど、実際にそれを実践している人は非常に少ないので、大変貴重な機会になりました。

半農半Xの「X」については、現在、夫婦で試行錯誤しながら立ち上げ中とのこと。
うまく農的な環境を活かしながら、畑で育てたハーブで石けんを作って販売したり、冬場は狩猟を仕事にしたりといろいろな可能性を検討されています。

参加者一同、素敵な場所で素敵なお話を聞けて、大変満足した様子で、帰路につきました。

中西さん、貴重なお時間をありがとうございました。

コトニワ農園訪問の様子はコチラの動画でもご覧いただけます。

(執筆:実行委員 岩崎吉隆)


2014-11-04 | Posted in 活動レポート, 生きる