【2014年9月29日】京丹後の牧場見学会
いただきます ありがとう協働隊、今回はハラール和牛の認定を受けた京たんくろ和牛のふるさと「日本海牧場」さんと「野村牧場」の2つの牧場見学会となりました。
まず最初に訪れた日本海牧場さんでは、代表の山﨑さんから放牧を始めたきっかけや短角牛との出会い、またブランド牛に認定された「京たんくろ和牛」の誕生に至ったいきさつ、ハラール認定を受けた経緯などのお話をお伺いします。
その後、事務所からほど近い場所にある母牛と子牛が暮らす牛舎へと案内していただきました。
ここでは母子ぴったりひっついて離れない生後3ケ月までの子牛とお母さん牛が暮らす牛舎、またまもなく出荷の時期を迎える京たんくろ和牛の牛舎があり、参加者全員、完全防備で見学に挑みます。
京たんくろ和牛は、700キロから900キロ近くまでかなり大きくなりますが、その巨体を支える足の太さは、お母さん(短角和牛)譲りのものだそうです。
牛舎見学のあとは、いよいよ放牧場へと向かいます。
日本海を臨む放牧場に到着後は、勾配のきつい斜面を皆でがんばって登り、母牛や短角和牛が放たれています。
母牛達の群れを見つけた時には、ご参加くださっていた京都ムスリム協会のマフムード先生や田口事務長さんはじめ、参加者全員が弾けておられました。
この赤土の山肌が芝生で覆われているのは、何十年もの年月をかけ短角和牛が放牧された結果なのです。
山頂付近でようやく出会えた母牛たちは、放牧地を駆け巡っていました。
この母牛の短角和牛から、丈夫な京たんくろ和牛が生まれています。
それにしても日本海牧場さんの放牧地の美しい風景は、素晴らしいですね。
続いてやってきたのは、野村牧場さん。
野村牧場は1950年(昭和25年)に現在の敷地に5頭の牛で開牧したのが始まり。 現在は草地面積が23haあり、搾乳牛約100頭を4名で飼育されています。野村牧場での1頭あたりの年間搾乳量は11,800KLで一般的に優秀とされる9,000KLを上回り、全国でも0.5%の中に入る搾乳量を誇っています。
まずは乳牛のいる牛舎へ
牧場見学の参加者には畜産農家の方もおられ、牛舎内で見られる「牛を健康に管理する」ことや、「搾乳量を高める」ための様々な工夫に質問が集中していました。
続いて削蹄作業の見学へ
定期的に行われている削蹄作業を今回は見学させていただきました。
機械を上手くコントロールし巧みな技術であっと言う間に爪が削られてゆきます。
目の前で行われる削蹄を見学している参加者のみなさんは、プロの技術に目を奪われていました。この削蹄は牛の健康を管理する上でとても大切な仕事です。
今回訪れた「日本海牧場」と「野村牧場」さん、肉牛と乳牛の違いはありましたが、牛を健康に育て安全・安心を消費者に届けたいという想いが伝わる素晴らしい見学会となりました。
日本海牧場のみなさん、野村牧場のみなさん
ご参加いただいた皆様、ありがとうございました。
京丹後 牧場見学会の動画はこちらからご覧いただけます。